この記事の要約
- キャリアとは出世や肩書きだけではない
- 60代でも社会とつながり続けることに価値がある
- 人を大切にする会社では年齢に関係なく力を発揮できる
- 自信を失った人ほど「必要とされる場所」を探してほしい
- 幸せな働き方は給与よりも人間関係で決まることが多い
キャリアとは「出世」ではなく「社会とのつながり」
近年、「キャリア」という言葉の意味は大きく変わってきています。
かつては一つの会社に勤め上げ、昇進しながら定年を迎えることが理想のキャリアと考えられていました。
しかし終身雇用制度の変化や副業の一般化、そして人生100年時代と言われる現代では、自分自身で働き方や生き方を選択していく「キャリア自律」という考え方が主流になりつつあります。
私はこの考え方に共感しています。
なぜならキャリアとは職歴の履歴書ではなく、
「自分がどう生き、どう社会と関わってきたかという足跡」
だと思うからです。
そう考えると、60歳を超えて大手企業に採用されたこと自体に価値があるのではありません。
今も社会とつながり、自分の経験を活かせる場所があること。
その事実こそが、これまで積み重ねてきた人生が無駄ではなかった証だと思うのです。
人に誇れるキャリアがなくても生きていける
正直な話、私は人に自慢できるような経歴を持っていません。
有名企業の役員になったこともありません。
大きな成功を収めたわけでもありません。
むしろ失敗や挫折の方が多かったと思います。
それでも今、働くことが楽しいと感じています。
人は環境によって大きく変わります。
周囲から認められ、必要とされる環境に身を置くと自然と前向きになれるものです。
私自身、大きな企業の組織の中で働くようになり、自分一人では得られなかった力を感じています。
それは個人の能力ではなく、
組織全体が持つ安心感や一体感
なのかもしれません。
従業員を大切にする会社には共通点がある
もちろん、すべての大企業がそうだとは思いません。
しかし人を大切にする会社には共通点があります。
それは、
「会社が従業員を守ろうとしていることが伝わる」
ことです。
企業は仕組みやマニュアルを整備し、従業員が安心して働ける環境をつくる。
従業員はその環境の中で能力を発揮し、会社に貢献する。
そして会社は利益だけでなく人材も守ろうとする。
この循環が組織を強くしているのだと思います。
反対に、
「代わりはいくらでもいる」
「働かせてやっている」
という考え方では人は育ちません。
優秀な人から辞めていき、残るのは不満だけです。
その結果、人手不足となり企業の競争力も失われていくのでしょう。
地方ほど「人を大切にする会社」が生き残る
地方では人材確保が年々難しくなっています。
求人を出せば応募が集まる時代ではありません。
実際には知人の紹介や地域のつながりによる採用も少なくありません。
だからこそ企業は人を大切にする必要があります。
一度でも従業員を軽視すれば、その評判は地域に広がります。
逆に従業員を大切にする会社には自然と人が集まります。
今後ますます、
「人を大切にする企業が選ばれる時代」
になるのではないでしょうか。
もし60代で自信を失っているなら考えてほしいこと
ここで読者の方に一つ伝えたいことがあります。
もし今、
- 自分にはキャリアがない
- 再就職先で役に立てる気がしない
- 若い人についていけない
- 何のために働くのか分からない
そんな悩みを抱えているなら、
「自分に価値があるか」ではなく「誰かの役に立てるか」
を考えてみてください。
60代になると若さや体力では勝負できません。
しかし経験や気配り、人との接し方は若い世代にはない強みです。
会社が求めているのは完璧な人材ではありません。
一緒に働きたいと思える人材です。
だから経歴や肩書きだけで自分の価値を判断しなくていいのです。
私が感じた本当の幸福感
私はこれまで主に中小企業で働いてきました。
その中には、
「仕事を与えてやっている」
という空気を感じる職場もありました。
だからこそ今の職場で、
「来てくれてありがとう」
という気持ちで接してもらえることに大きな感謝を感じています。
アルバイトだから。
高齢者だから。
そうした線引きをされることなく、一人の従業員として尊重してもらえる。
その環境が人を変えるのです。
私も自然と、
「この会社のために自分ができることを精一杯やりたい」
と思うようになりました。
まとめ|60代からのキャリアはまだ終わっていない
60代になると、どうしても「もう人生の後半だ」と考えてしまいます。
しかしキャリアとは出世競争の結果ではありません。
社会との関わりの中で、自分がどのような役割を果たしてきたかという歴史です。
だから60代からでも新しいキャリアは始まります。
もし今、自信を失っているなら思い出してください。
必要とされる場所が一つでもある限り、人の価値は決してなくならない。
私が大手企業への再就職で得た一番大きな財産は肩書きではありません。
「あなたがいてくれて助かる」
そう言ってもらえる場所に出会えたことでした。
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