【60代の再就職】3か月過ぎると「聞きにくい」が始まる。新人が直面する本当の壁

はじめに

「分からないことがあれば聞いてくださいね。」

入社したばかりの頃は、多くの職場でそう声を掛けてもらえます。

私も62歳でドラッグストアへ再就職した当初は、分からないことがあれば先輩方に質問しながら仕事を覚えていました。

しかし、3か月が過ぎた頃から、職場の空気が少しずつ変わってきたのです。

今回は、60代で新人になって初めて気づいた**「聞きにくい壁」**についてお話ししたいと思います。



「分からないから聞く」が通用しなくなる

3か月も経つと、分からないことを聞けばいいという雰囲気は少しずつ消えていきます。

質問をすると、

「自分で考えれば?」

そんな空気を感じることもあります。

もちろん口には出されません。

しかし、その視線から伝わってくるものがあります。

一方で、質問している私からすると、

「この場面は今日が初めてなんです。」

という気持ちなのです。

だからこそ頭を下げて質問します。

ところが先輩方からすると、

「3か月も何をしてきたの?」

という感覚になってしまうのでしょう。


初めてなのに「なぜ出来ないの?」と言われる現実

仕事をしていると、

これまで一度も経験したことのない場面があります。

その場面でどうしていいか分からず質問すると、

「なんでこれが出来ないの?」

と注意されることがあります。

ここから少し理不尽さを感じることもあります。

決して物覚えが悪いわけではありません。

私自身、過去の経験から

「勝手な判断をしてはいけない」

ということを学んできました。

だからこそ、自分で判断せず、確認することを選んでいるのです。



毎日同じ仕事ではないから覚えきれない

もし毎日同じ仕事だけを繰り返していれば、

3か月もあれば自然と質問は減るでしょう。

しかし実際はそうではありません。

ドラッグストアの仕事は、

  • 曜日によって仕事内容が違う
  • 月に一度しかない作業がある
  • 季節によって売場が変わる
  • 新しいルールが次々と増える

つまり、

「3か月経った=すべて経験した」

ではないのです。

実際には、

「今日が2回目」

「初めて教えてもらう仕事」

ということも少なくありません。

それでも周りからは、

「どうして今まで知らなかったの?」

という見方をされることがあります。


レッテルは思った以上に怖い

職場では、一度

「この人は仕事ができない」

という印象を持たれてしまうと、

それが周囲にも広がってしまうことがあります。

もちろん、これはどこの職場にもあることなのかもしれません。

ただ、その一方で、

本当に教え方の上手な先輩もいます。

やり方だけではなく、

「なぜそうするのか」

まで説明してくださる方です。

そのように教えていただけると、

私は一度で理解し、次から自信を持って行動できます。



教えることにも技術がある

私はこれまで管理職として、

多くの人に仕事を教えてきました。

山本五十六の有名な言葉があります。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

まさにその通りだと思っています。

もちろん今は教わる立場です。

「教え方が違います。」

などと言うつもりはありません。

文句だけを言う人もいれば、

時間をかけて丁寧に教えてくださる人もいます。

私は、

文句を言われたとしても、

「この会社のことを思って言ってくださっている。」

そう受け止めるようにしています。


マニュアルだけでは伝えきれないことがある

どれだけ立派なマニュアルがあっても、

そこに書ききれないことは数え切れないほどあります。

現場は毎日変化しています。

新しい商品。

新しいルール。

新しい売場。

マニュアルが現場の変化に追いつかないこともあります。

だからこそ、

現場では毎日新しいことを学び続けなければなりません。


まとめ|だから私は今日も学び続ける

60代で新人になることは、決して簡単ではありません。

「聞きにくい。」

「思うようにできない。」

「理不尽だな。」

そう感じる日もあります。

それでも私は、

仕事とはマニュアルを覚えることではなく、

変化する現場の中で学び続けることなのだと思っています。

大企業の最前線では、

毎日細かな改善が行われています。

その一つひとつを理解し、

お客様をお迎えしている先輩方には頭が下がります。

そして、その仕組みの中で、

私もほんの少しでもお客様のお役に立てているのであれば、

60代で再就職した意味は十分にあると思っています。

明日もまた新しいことがあるでしょう。

それでも私は、

一歩ずつ学び、一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。

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