「登録販売者の仕事はキツいからやめとけ。」
仕事について調べていると、そんな言葉を目にしたことはありませんか。
これから資格を取ろうとしている方や、転職を考えている方なら、不安になってしまうのも無理はありません。
私も実際に働く前は、
「立ち仕事だから体力的に大変なのだろう。」
そんなイメージを持っていました。
ところが、62歳で実際に働いてみると、きついと感じた理由は少し違っていました。
今回は、現場で働いている私が感じた「本当のきつさ」について、正直にお話ししたいと思います。
一般的に言われる「キツさ」は確かにある
立ち仕事や接客は決して楽ではない
登録販売者の仕事でよく言われるのが、
- 一日中立ち仕事
- 品出しやレジ業務が多い
- 接客やクレーム対応がある
という点です。
これは実際に働いてみても、その通りだと感じます。
忙しい時間帯は店内を歩き回ることも多く、体力は必要です。
また、お客様への対応では、思いがけない質問やご意見をいただくこともあります。
ですから、「楽な仕事ですよ。」とは言えません。
私が一番キツいと感じたのは「覚えることの多さ」
仕事は想像以上に情報量が多い
しかし、私が一番大変だと感じたのは体力ではありませんでした。
それは、
「覚えることが非常に多いこと」です。
例えば、
- 医薬品の知識
- 商品の場所
- 接客の流れ
- レジ操作
- 店舗ごとのルール
- 動画マニュアルの内容
新しく覚えなければならないことが、本当にたくさんあります。
仕事そのものが難しいというより、
短期間で大量の情報を頭に入れる必要がある。
そこが一番の壁でした。
60代で一番苦労したこと
体力ではなく「処理速度」
私は若い頃と比べて、
体力が極端に落ちたというより、
理解して定着するまでに時間がかかるようになった
ことを実感しました。
若い頃なら、
「一度教えてもらえば分かる。」
そんなことでも、
60代になると、
「もう一度確認しよう。」
「帰ってからマニュアルを見返そう。」
そんな場面が増えました。
だから私は、
「覚えるのが遅い。」
と落ち込むのではなく、
「年齢に合わせた覚え方をすればいい。」
そう考えるようになりました。
最初の頃は毎日「イヤな汗」をかいていました
仕事を始めたばかりの頃は、毎日が緊張の連続でした。
例えばレジです。
ドラッグストアでは、買い物かごいっぱいの商品を購入されるお客様も珍しくありません。
レジを通しながら商品をもう一つのかごへ移していくのですが、順番を考えずに入れてしまうと、最後にお米や飲料、大きな日用品などが出てきてしまい、きれいに収まらなくなることがあります。
「しまった……。」
そう思いながら、かごの中を入れ直したことも一度や二度ではありません。
また、品出しも想像以上に細かなルールがあります。
商品の向きや並べ方、補充の方法など、一つひとつ決まりがあります。
「これで合っているだろう。」
そう思って作業しても、後から間違いに気づくこともありました。
先輩方のチェックが入り注意されることもしばしばです。(汗)
商品を違う場所へ並べてしまったり、補充の順番を間違えたり。
そんな失敗を繰り返しながら覚えてきました。
今でも、
「今日はミスをしていないだろうか。」
そんな気持ちになる日はあります。
正直に言えば、毎日イヤな汗をかいています(笑)。
でも、その汗は「仕事が嫌だから」ではありません。
「お客様に迷惑をかけたくない」「早く一人前になりたい」
という気持ちからくる汗なのです。
だから私は、その緊張も成長するために必要な時間だったのだと思っています。
動画マニュアルが支えてくれた
何度でも確認できる安心感
今の職場では、多くの作業が動画マニュアルになっています。
分からないことがあれば、その場で見返すことができます。
実は私は前職でマニュアル作成に携わっていました。
だからこそ、
「誰でも同じように仕事を覚えられる仕組み」
が、どれほど大切かを理解しているつもりです。
もちろん、人によって理解の仕方は違います。
同じ動画を見ても、受け取り方は人それぞれです。
それでも、共通の基準があることで安心して仕事を覚えられる環境は、本当にありがたいと感じています。
「キツい」と感じるのは慣れるまで
毎日少しずつ楽になっていく
登録販売者の仕事は、
仕事自体が極端に難しいわけではありません。
キツいと感じるのは、
- 新しい知識を覚える
- 同時に接客もする
- 周りのスピードについていく
こうしたことが重なる最初の時期です。
しかし、不思議なもので、
一か月、
二か月、
三か月と続けていくうちに、
少しずつ余裕が生まれてきます。
慣れることで、仕事の見え方も大きく変わってきました。
長く続けられる人の共通点
完璧を求めない人
私が働きながら感じたのは、
長く続けられる人には共通点があるということです。
それは、
- 分からないことは素直に聞く
- 一度で覚えようとしない
- 完璧を目指さない
- 毎日少しずつ成長すればいいと思える
そんな人ほど、無理なく仕事を続けているように感じます。
登録販売者の仕事に向いている人
年齢よりも考え方が大切
60代だから向いていない。
そんなことはありません。
むしろ、
- 人と話すことが好き
- コツコツ努力できる
- 分からないことを素直に聞ける
- 新しいことを学ぶことを楽しめる
そんな方なら、年齢に関係なく活躍できる仕事だと思います。
まとめ|登録販売者の仕事は「キツい」のではなく「慣れるまでが大変」
登録販売者の仕事は、決して楽な仕事ではありません。
立ち仕事ですし、覚えることもたくさんあります。
だから「キツい」と感じる人がいるのも事実です。
しかし、私が実際に働いて感じたのは、
本当に大変なのは体力ではなく、慣れるまでの期間だったということです。
60代になると覚えるスピードは若い頃よりゆっくりになるかもしれません。
それでも、焦らず一つずつ積み重ねていけば、仕事には必ず慣れていきます。
私自身も最初は不安ばかりでした。
それでも今は、「あのとき一歩踏み出して良かった」と心から思っています。
もし登録販売者の仕事に興味があり、「自分にもできるだろうか」と迷っている方がいるなら、必要以上に「キツい」という言葉だけで諦めないでください。
どんな仕事も同じだと思いますが
キツさの先には、仕事を覚え、自信を持って働ける自分が待っているかもしれません。

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