【60代の再就職】ドラッグストアのレジから見えてきた地域の暮らし

【この記事の要約】

60代で再就職し、地方のドラッグストアで働き始めて3か月。

毎日レジに立っていると、お客様の買い物かごの中から地域の暮らしが見えてきます。

薬を買う場所だと思っていたドラッグストアは、今や地域住民の生活を支える重要な存在でした。

長年営業職として市場を見てきた私が、現場で感じた地方の暮らしの変化についてお話しします。


皆さんは普段、どこで買い物をされていますか?

近くのスーパーマーケットでしょうか。

商店街でしょうか。

それともディスカウントストアでしょうか。

都会であれば選択肢は数多くあります。

一方、地方では買い物ができる場所そのものが限られています。

そんな中で、皆さんはドラッグストアをどのような存在だと思っていますか?

薬や化粧品を買う場所。

おそらくそんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

実は私もそうでした。

しかし、60代で再就職し、ドラッグストアのレジに立つようになってから、その考えは大きく変わりました。


平日の朝からお客様が集まる理由

土日になるとお客様が増えるのは誰でも想像できます。

しかし私が驚いたのは平日の朝でした。

開店と同時に多くのお客様が来店されるのです。

しかも目的は薬だけではありません。

食品。

飲料。

冷凍食品。

パン。

洗剤や日用品。

開店直後から買い物かごいっぱいに商品を入れてレジへ来られる方がたくさんいらっしゃいます。

私は最初、

「なぜこんなにドラッグストアへ人が集まるのだろう」

と不思議に思いました。

一つの理由に朝一番の品ぞろえがあります。

欲しいものを手に入れるためには朝行かないと売り切れるものもあるからです。

しかし理由はそれだけではなかったのです。


地方ではドラッグストアが生活インフラになっている

働き始めて見えてきたのは、地方におけるドラッグストアの立ち位置です。

地方には地元スーパーや個人商店もあります。

しかし人口が少ない地域では店舗数も限られています。

そのため買い物先の選択肢は都会ほど多くありません。

一方で大手ドラッグストアは全国規模で店舗展開を行っています。

仕入れの規模も大きく、プライベートブランド商品も開発しています。

その結果、多くの商品を比較的安価に提供できるのです。

お客様からすると、

「薬も買える」

「食品も買える」

「日用品も買える」

「一度で用事が済む」

という便利さがあります。

気が付けば地域の生活を支えるインフラのような存在になっているのです。


レジから見える暮らしの変化

毎日レジに立っていると、買い物かごの中から地域の暮らしが見えてきます。

以前の私は営業職として数字や市場データから世の中を見ていました。

販売実績。

市場シェア。

売上推移。

そんな数字の世界です。

しかし今は違います。

レジに並ぶお客様の商品を通して、地域の暮らしそのものを感じるようになりました。

高齢者の方。

子育て世代。

仕事帰りの方。

単身で暮らしている方。

それぞれが必要なものを買い求めています。

特に印象的なのは冷凍食品や簡便食品の存在です。

以前は「忙しい人向けの商品」というイメージを持っていました。

しかし実際には様々な世代の方が利用されています。

物価高の影響もあるでしょう。

調理の負担を減らしたいという事情もあるでしょう。

高齢化やライフスタイルの変化も関係しているかもしれません。

買い物かごの中には、その人の暮らしが映し出されているように感じます。


高齢者にとって買い物しやすい店

もう一つ感じるのは、高齢者の方が非常に多いことです。

大型スーパーは品ぞろえが豊富な反面、売り場面積も広くなります。

慣れている人なら問題ありません。

しかし高齢になると、

「どこに何があるかわからない」

「歩き回るだけで疲れる」

ということもあります。

その点、ドラッグストアは比較的コンパクトです。

必要な商品が探しやすく、短時間で買い物ができます。

地域の高齢者の方々が頻繁に利用される理由の一つなのかもしれません。


これから都会でも同じことが起こるのではないか

私は地方で働きながら、

「この流れは今後さらに広がるのではないか」

と感じています。

日本は高齢化が進んでいます。

物価は上がっても年金や収入が大きく増えるわけではありません。

買い物のしやすさ。

価格の安さ。

必要なものが一か所でそろう便利さ。

こうした価値を求める人は今後さらに増えるのではないでしょうか。

ドラッグストア業界も再編が進み、今後どの企業が勝ち残るのかは分かりません。

しかし市場そのものが拡大していることは、毎日レジに立っていても実感できます。


まとめ|レジの向こうに見える地域社会

60代で再就職し、ドラッグストアで働き始めて3か月。

最初は仕事を覚えることに必死でした。

しかし少しずつ周囲を見る余裕ができると、レジの向こう側に地域社会が見えるようになりました。

長年営業職として数字から市場を見てきた私ですが、今は違います。

お客様の買い物かごの中から地域の暮らしを学んでいます。

地方のドラッグストアは、単なる薬局ではありません。

高齢者から子育て世代まで、多くの人の生活を支える地域の拠点になっているのです。

そして私は今日もレジに立ちながら、地域の暮らしの変化を見つめています。

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