【後編】63歳の私が人生の棚卸|「LIFE CHECK」をして見つけたもの|12の質問から見えてきたこれからの生き方

前編では、私の人生を12の質問で振り返り、

  1. 楽しかったこと
  2. 悔しかったこと
  3. うれしかったこと
  4. 悲しかったこと
  5. 成功
  6. 失敗

について書きました。

60年以上の人生を振り返ってみると、自分でも忘れていた記憶が次々によみがえってきました。

しかも、1・2・3のように、一見別々だと思っていた出来事が、実はつながっていました。

人生の棚卸を始めてみて、私自身が一番驚いているところです。

後編では、残りの6つの質問について書いていきます。

ここからは、さらに自分の嫌な部分にも向き合わなければなりません。

正直、かなり恥ずかしいです(笑)。


7.人間関係

私は最近、

「なぜ自分のことしか考えられないんだろう」

と悩むことがあります。

これは奥さんにも指摘されます。

あるとき母親と話をしていて、亡くなった父親について、

「自分で決めて、自分でする。自分のことしか考えられない人だった」

という話を聞きました。

その話を聞いて、

「まさに、そのDNAをそのまま受け継いでしまっているんじゃないか」

と思うようになりました。

そう考えると、学生時代から知り合った人たち、社会に出てから知り合った人たちに対して、本当に
失礼なことをしてきたのではないかと怖くなることがあります。

今まで関わってきた人たちに、

「申し訳なかったな」

と思うこともあります。

今の奥さんは、そんな私を指導してくれる人でもあります。

奥さんの言うことを聞いておけば問題ないのですが(笑)、それだけではいけません。

自分自身が変わらなければならないと思っています。

もちろん、人間どこへ行っても苦手な人はいます。

最近は、そういう人とは無理に関わらず、少し距離を置くようになりました。

これも、63歳になって少しずつ覚えてきたことなのかもしれません。


8.仕事

仕事は、人生の中で最も多くの時間を費やすものだと信じて生きてきました。

THE昭和の考え方なんですよね。

実際、子どもたちを育てながら、

「仕事だから」

という言い訳で、子どもたちに何もしてやれなかったと思っています。

移住してからも、奥さんが知らない土地で不安を抱えていることをよそに、私は仕事に必死になっていました。

再婚しても何の反省もしていませんでした。

家に帰っても仕事の話ばかり。

家と職場の境目が、自分の中にはありませんでした。

今、仕事をさせてもらえなくなって、やっとそれがわかりました。

会社における責任は、会社に置いてこなければいけなかった。

仕事をしなくなって、初めて気づいたのです。

収入を得るために必死でやってきたこと自体が悪かったわけではありません。

でも、やり方を間違えていた。

もしかすると、時代がそれを気づかせてくれたのかもしれません。

だからこそ、私はブログで収入を得たいのかもしれません。

家庭を大切にしながら、それでも収入を得る。

そんな方法を、今も模索しています。

サラリーマン時代は1日12時間。

自営業のときは、1日最低14時間働いていました。

当時は、それを悪いことだとは全く思っていませんでした。

「生きるためには、やらなければならない」

本気でそう思っていたからです。

今は、仕事をさせてもらえない状況です。

でも、奥さんとマミィとオビィを守らなければならないという気持ちは変わりません。

これからは、その方法を変えていかなければならない。

そう思っています。


9.趣味

私には、これといった趣味がありませんでした。

子どもの頃から父親はよく釣りに連れて行ってくれました。

でも、自分から進んで釣りに出かけるのかと言われれば、そうではありません。

先日、奥さんに言われて、初めて一人で釣りに出かけました。

釣りはできます。

でも、趣味とは少し違う。

読書は好きでした。

特に離婚して一人で暮らしていた頃は、よく本を読んでいました。

ところがSNSが大きく普及し始めた頃から、ほとんど本を読まなくなりました。

奥さんと暮らすようになってからは、本を読む時間もなくなりました。

ただ、今考えると、その時間がブログに変わっているのかもしれません。

日南に移住して最初の家では、流木を始めました。

YouTubeを見ながら、見よう見まねです。

海に行く機会も増え、奥さんも賛成してくれたので、いくつか作品を作りました。

まだ実益はありません。

そして今の家に引っ越してから、畑を始めました。

今年の2月からです。

ちょうどブログを始めた時期と同じです。

こちらは、手をかけた分だけ、ちゃんと応えてくれました。

6月にはジャガイモを収穫。

その後、トウモロコシ、万願寺唐辛子、インゲン豆、ナス、トマト、キュウリ、ゴーヤ。

そして、ジャガイモの後に植えたスイカが、今では畑にゴロゴロしています。

これは実益ありと言っていいでしょう(笑)。

仕事に費やす時間が短くなった分、趣味に使える時間が増えてきました。

もしかすると、これも63歳になった私の人生の変化なのかもしれません。


10.得意だったこと

「得意だったことは何ですか?」

そう聞かれて、私はなかなか思いつきませんでした。

幼稚園時代のことです。

女の子たちがよくゴム飛びをして遊んでいました。

飛んでいるうちに、ゴムが絡まってもつれることがあります。

なぜか一人の女の子が、そのゴムを私のところへ持ってきて、

「しょうちゃん、ほどいて」

と言うのです。

父親と釣りに行っていた私は、糸が絡まったものをほどくことに慣れていたのかもしれません。

そのゴムをほどくことは、全然苦ではありませんでした。

それから女の子たちの間では、

「しょうちゃんにほどいてもらおう」

となったそうです(笑)。

ほかには、書道。

小学5、6年生の担任の先生が字のきれいな方で、教えてもらううちに好きになりました。

水泳もそうです。

絵を描くことも好きでした。

ところが中学1年生のとき、美術の先生に自分の感性をコテンパンに否定され、それ以来、絵を描けなくなりました。

こうして振り返ると、私には「これが得意」というものが、それほど多くありません。

何となく、いろいろなことをこなしていた。

そんな人間だったのだと思います。

でも、今回の再就職を経験して、自分は何でもそつなくこなせる人間ではないということも実感しました。

これも、自分を知るということなのかもしれません。


11.苦手だったこと

これは結構あります。

その中でも、

「これは自分を表しているな」

と思うことがあります。

私は、人を待つのが苦手です。

待ち合わせで待つという意味ではありません。

例えば、誰かと一緒に歩いているとします。

そこで、その人の靴紐がほどけた。

私は、そこで立ち止まって待つことができません。

先に歩いてしまいます。

「その人が後から走ってくればいい」

と思ってしまうのです。

これが、先ほど書いた「自分勝手」ということなのだと思います。

なぜなら、自分が逆の立場だったら、自分もそうすると思っているからです。

でも、多くの人は違います。

そこで立ち止まって、相手が靴紐を結び終わるまで待ちます。

私には、この感覚が苦手なのです。

そしてもう一つ。

人に嘘をつく人間を、どうしても許すことができません。

これも私にとっては「苦手なこと」の一つです。

こうして書いてみると、

「ちょっとやばい奴が露呈しているな」

と思います(笑)。

カッコ悪いですよね。

でも、これも私です。

格好いいところだけを書いても、人生の棚卸にはなりません。


12.人から感謝されたこと

最後の質問です。

「人から感謝されたことは何ですか?」

最初に思ったのは、

「今は正直、感謝することはあっても、されることはあまりないな」

ということでした。

宮崎に来てからは、特にそう感じます。

でも、よく考えてみました。

すると、サラリーマン時代から付き合いのある方。

当時のお客様。

後輩。

今でも付き合いのある人たち。

私は、たくさんの「ありがとう」をもらってきたのではないかと思いました。

その中でも、どうしても忘れられないご家族がいます。

配置薬の営業をしていた頃、茨城県行方市を担当していました。

3か月に1度しか訪問できないお宅でした。

そのご家族には、14歳の息子さんがいました。

その息子さんが急に朝どうしても起きられず、学校にも行けなくなっていました。

もうすぐ受験という時期でした。

お母さんは息子さんの将来を心配し、茨城県内の病院をいくつも受診しました。

筑波大学にも行きました。

しかし、どこへ行っても検査、検査の連続。

そして、

「ビタミンが不足している」

「原因がようわからない」

などと言われるばかりで、息子さんの状態はなかなか変わりませんでした。

たまたま私の前任者が退職し、私がそのお宅を担当することになりました。

私は親の気持ちが痛いほどわかりました。

何とかしてあげたい。

でも、初対面の私が、

「私を信用してください」

と言っても、簡単に信用できるはずがありません。

その日は、お話を聞いて帰りました。

そして3か月後。

私は、自分なりに識者の方々に教えを乞い、知識を得ていました。

その内容を、お母さんにお話ししました。

すると、そのお母さんは、

「私はあなたを信じます」

と言ってくれました。

私は漢方を専門にしていたので、少し費用がかかることも説明しました。

そのうえで、順序立てて説明しました。

今、息子さんに何が起きているのか。

今、何が必要なのか。

そして、どれくらいの期間続けなければならないのか。

それを理解していただき、実行していただきました。

その後、息子さんは高校受験に合格しました。

そして希望していた大学にも進学することができました。

さらに、そのご家族が抱えていた健康上の問題も、少しずつ解決していきました。

薬屋を辞めるとき、そのお母さんから、

「あなたに感謝しています」

という言葉をいただきました。

私は、そのとき心から、

「この仕事をしていてよかった」

と思いました。

これが、私の人生で「人から感謝されたこと」です。


12の質問に答えて、私に何が見えてきたのか

これで、私の12の質問に対する答えが終わりました。

これが、私のLIFE CHECKです。

正直に言えば、始める前は、

「60年以上も生きてきたのだから、いろいろなことを思い出すだろう」

くらいに考えていました。

ところが、実際に書き始めると違いました。

忘れていた記憶が、次々と出てきました。

そして何より驚いたのは、

一つひとつの出来事が、つながっていたことです。

小学校時代の水泳。

いじめ。

中学校のリレー。

高校での水泳部。

仕事での成功。

仕事での失敗。

人間関係。

家族。

たんぽぽとの別れ。

今の奥さんとの生活。

マミィとオビィ。

そして、今始めたブログや畑。

バラバラだと思っていた出来事が、こうして振り返ってみると一本の線につながっているように感じました。

そして、もう一つ見えてきたものがあります。

それは、

「自分には何もない」と思っていた自分が、実はそうでもなかったということです。

私は、自分のことを特別な人間だと思っていません。

むしろ、今回書いてみて、

「自分勝手なところもあるな」

「人を待てないな」

「仕事ばかりしてきたな」

「家族を後回しにしてきたな」

と、自分の嫌なところがたくさん見えました。

でも、それと同時に、

水泳があった。

書道があった。

仕事で結果を出したことがあった。

人の相談に乗り、役に立てたことがあった。

そして、人から「ありがとう」と言ってもらえたこともあった。

63歳になった今でも、新しいことを始めています。

ブログ。

畑。

流木。

釣り。

どれも大きな成功をしているわけではありません。

それでも、やっています。

ここに、私がこれから生きていくためのヒントがあるのではないかと思いました。


では、63歳の私はこれからどうするのか

ここが、今回のLIFE CHECKで一番大切なところです。

私は人生の答えを見つけたわけではありません。

「これからはこう生きればいい」

という明確な答えが出たわけでもありません。

でも、

何を大切にして生きてきたのか。

何を間違えてきたのか。

自分には何ができるのか。

そして、何をこれから変えなければならないのか。

それは、少し見えてきました。

しかし、きっちりと分析できたわけではありません。

「仕事さえしていればいい」

という生き方には戻りません。

仕事だけを人生の中心にはしない。

家族との時間も大切にする。

自分の時間も持つ。

そして、これまで自分が経験してきたことを、誰かの役に立つ形に変えていく。

その一つが、このブログなのだと思います。

62歳から始めたブログは、半年経っても未だ収益0円です。

それでも私は、ここまで続けてきました。

だから今度は、

「なぜ自分はブログを続けているのか」

を、今回のLIFE CHECKで見つけた自分の経験と照らし合わせながら考えていきたいと思っています。

63歳で人生の答えをすべて出す必要なんてありません。

むしろ、

「これから何をするのか」

を考え始めたこと自体が、今回の人生の棚卸で得た一番大きな発見なのかもしれません。


LIFE CHECKは、過去を振り返って終わりではない

私は最初に、こう書きました。

過去を振り返るために、LIFE CHECKをするのではありません。

これからの人生を生き抜くために、過去を一度だけ振り返るのです。

今回、自分でやってみて、その意味が少しわかった気がします。

過去には、楽しかったこともあります。

悔しかったこともあります。

悲しかったこともあります。

成功も失敗もあります。

人間関係で後悔していることもあります。

自分の嫌なところもあります。

でも、その全部が今の自分をつくっています。

だから、過去を消す必要はない。

美化する必要もない。

後悔し続ける必要もない。

ただ、一度だけ取り出して、今の自分が見つめてみる。

そして、

「これからの自分は、どう生きたいのか」

を考える。

私は63歳になって、それをやってみました。

実際に自分の人生を皆さんに公開するのははずかしいです。

しかし実例がある方が皆さんもやりやすいのではないかと思いここに恥を晒したわけです(笑)


あなたの人生の12の質問

  1. 楽しかったこと
  2. 悔しかったこと
  3. うれしかったこと
  4. 悲しかったこと
  5. 成功
  6. 失敗
  7. 人間関係
  8. 仕事
  9. 趣味
  10. 得意だったこと
  11. 苦手だったこと
  12. 人から感謝されたこと

大人になってからだけが人生ではありません。

幼少期から現在まで、自分の記憶に残っていることを書いてみてください。

きれいに書く必要はありません。

人に見せる必要もありません。

格好よく書く必要もありません。

私のように、

「こんなことまで書くのか……」

と思うことまで書いてみてください(笑)。

すると、もしかしたらあなたにも、私と同じようなことが起こるかもしれません。

「これからの人生で、私は何を大切にしたいのか」

「残りの人生で、何を変えたいのか」

「自分が持っているものを、これからどう使っていくのか」

私も、まだその答えを探している途中です。

でも、一つだけわかったことがあります。

63歳の人生は、過去を振り返って終わるためにあるのではない。

ここまで生きてきた経験を、これからの人生に使うためにある。

私はそう考えて、ここからもう一度始めてみようと思います。

私がLIFE CHECKをしようと思ったのはこの記事に集まる読書さんがいたからです。

https://sho-life11.com/【実体験】60代の転職で不採用になる5つの理由|/

そして同時に、

ここから始まる、私の新しい人生のスタートでもあります。

そしてこの記事は私のブログ第2部の始まりの記事となります。

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